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革(レザー)の財布の汚れのクリーニングと染め直し
財布染め直し/全体 ¥10,780(税込)〜 納期:1ヶ月
before写真のお財布は、全体的に汚れが目立っています。
汚れをきれいにしてほしいというお客様のご要望です。
今回のご依頼は全体のクリーニングと染め直しです。
何故染め直しなのかと思う方もいるかもしれません。
しかし、特にお財布の汚れというものは手の油分とともに革に染みこんでしまっているためクリーニングでは取れない場合がほとんどになります。
そこで、バッグレットではこのシミの補修方法として染め直しという修理をおすすめいたしております。
手順としてはクリーニングを施し取れる汚れを全て取り去った後、染め直しを行います。
染め直しを行う際は汚れを取り去らなければ色を染める作業が出来ないからです。
染め直しという作業は大きく3つにわけることができます。
①同系色での部分的な染め直し
部分的にバッグの元々のお色と似たようなお色を調合してお色を染める補修です。
しかし、全く同じ色は出ないため染めた所と染めない所が色分かれする可能性があります。
②同系色での全体的な染め直し
バッグ全体に元々のお色と似たようなお色を調合してお色を染める補修です。
全体的に染め直すため色分かれすることはございませんが全く同じ色は出ないためお色味が変わる場合があります。
③違う色への染め替え
バッグを元々と色と違う色へと染め替えることです。
また、染め直しの注意点として
①濃い色から薄い色への染め直しはできません。
濃い色から薄い色への染め直しの場合、濃い色に薄い色を染めても地の色が浮いて見えてしまうため完全に染める事ができないのです。
②縫い糸に色が入ります。
縫ってある糸を避けて色を染めると糸の周りには色を染めないため色が分かれてしまいます。
ご要望があれば縫い糸をさけて色を染めるようにいたしますがその際は色が分かれることのご了解を頂いての作業となります。
③色を染めると元々の質感が多少変化いたします。
例えばデザイン的に色むら感のある革を使用したものに染め直しの作業を施すと色むら感が消えてしまい均一に1色の色になってしまいます。
また、ツルツルした感じの質感に仕上がります。
④染め直しができない素材があります。
布製の素材、合成皮革、エナメル素材、ビニール系の素材、ヘビ革など染め直しが出来ない素材もあります。
※詳しくはお問い合わせください。
今回のご依頼品のお財布は汚れをきれいにしたいとのことでしたのでクリーニングと全体的な色染めで承りました。
しかし、上記の注意点のように元の地の色よりも汚れの方が色が濃いため完全には補色できません。
よって、出来る限りの作業ということでご了解をいただき作業を施しております。
染め直しはとてもデリケートな作業です。
ご不明な点などございましたらお気軽にご相談くださいね。